読書でわたしの世界を変える

読んだ本からの学びと、読書後の人生の変化について

本当のわたしを隠した関係

本田健さんの『未来は、えらべる!』の中で、対談相手のバシャールが、

 

本当の自分でいないまま人間関係をつくろうと思っても、そもそもそこには「関係」などありません。

 

と話しています。

この文については、ずいぶん前から心の中でひっかかっていました。

わたしは一体、どれだけ本当の関係を持っているのだろうかと。

 

本当のわたし(本音)を隠して__、隠し通せたら、それはそれでいいのかもしれません。

相手には見たままのわたしが映るのだから、それ以上知る方法がありませんし、ずっと関係は変わらないでしょう。

 

だけど、本当のわたしが消えてなくなったわけではない。

隠された本音がひっそりと、どこかで報われるのを待っているのです。

 

ずっと本音を、見ないように感じないようにしてきました。

しかしある時思い立ち、本音を打ち明けると「関係」はあっさりと消えてしまいました。

ないと言い張ってきたものを、実はあると差し出すことは唐突で、相手に準備を与えることもできなかったのでした。

隠している前提では、どのタイミングで明るみにしたとしても、結局は受け取れるものにはならなかった。

 

わたしが見ないようにしていた本音は、相手にとっては見たくないものだったのか。

だとしても、あなたが本音を差し出した後がふたりの「関係」なのだ、とバシャールは答えるのだろうと思い、あの一文がすっと入ってきたのでした。

 

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未来は、えらべる! (VOICE新書)

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